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欧州サッカー界では当たり前!?「個人分析官」とは?

こんにちは!この記事をクリックしていただいてありがとうございます!

私は現在とあるJリーガーの個人分析官としています!日本ではあまり聞きなじみのない個人分析官。

今回はこの個人分析官についてまとめていきたいと思います!

目次

チーム分析との違い

さて、さっそく記事の本題である個人分析官についてお話ししようと思います。

まずサッカー界において分析の多くはチーム分析のことを指すことが多いと思います。この業務は試合におけるチームの分析を行い、チームとして戦術が機能したかなどチームにフォーカスを当ててフィードバックを行うことで、私が行っている個人分析とは大きく異なります。

では私が行っている個人分析はどのような分析を指すかというと、文字通りチームではなく個人に重点を置き、選手の希望するデータや改題解決に必要なデータを収集するなどを指します。

その個人分析の具体的にどのような業務を行うのかについてですが私が行っている分析の作業は大きく分けると2つあり、

1.選手の出場試合の分析

2.1で行った分析結果をもとにフィードバックを行う

の2つです。

ではこの2つについて説明をしていこうと思います。

選手の出場試合の分析

まず1つ目の出場試合の分析について

これは個人分析の活動において最も重要である作業で、ここで算出したデータを元に2のフィードバックを行います。

この作業の流れとしてまず選手の出場試合をチェックし、その後選手が関与した部分をだけの動画を動画の分析ソフトにアップロードし、データを収集していきます。

またそのデータを収集をしていく中で気になったプレー(良い部分・良くない部分どちらも)をピックアップしていきます。

データ収集と気になったプレーのピックアップ作業が終了するとそれらを言語化し、次の試合に向けて選手の改善点をまとめてこの作業は終了です。

この作業のポイントは言語化をするということです。

言語化をすることによって選手に対して何が足りていないかを抽象的にではなく具体的に掴んでもらうことができます。

また言語化をすることで選手とのディスカッションをするきっかけも生むことができ、ディスカッションをする必要性としては分析官からの一方通行のプレゼンだけでは選手の意図や気持ちを理解することが出来ません。これでは良い関係を築くことが出来ず、結果として選手との関係性に不協和音が生まれかねません。そのためディスカッションをすることは必ず必要です。

またディスカッションをすることは選手のアウトプットの機会となり、選手個人としても自分のプレーの改善点を築くことが出来ます。

このような観点から言語化をするというはとても重要です。

分析結果を元にフィードバック

次に2つ目のフィードバックについて

この作業は先ほどの作業のデータを元に選手に対してフィードバックをするだけなのですが、分析官の個性が最も出る作業でどのように伝えたいことを伝えるか言ってしまえば語彙力が問われるの工程になります。

ここでのポイントとしてはフィードバック中の選手の反応を常にチェックするということです。

フィードバック中選手の反応を常にチェックする事で、どんな言い回しが選手の反応が良いかやどのような言葉が選手には響いているかが分かり、これにより選手それぞれに合ったフィードバック方法が見つかります。

簡単になりましたが以上が個人分析官の作業の概要となります。

選手への具体的な効果

では、具体的にこの分析を行ってきた選手にどのようにな効果が見られたかをお話していこうと思います。

まず一人目の選手は僕が分析担当になった時には途中からの出場しかない選手でしたが、担当後2か月がたったころにはチームの主力として毎試合出場をする選手になっていきました。

またある選手からは分析官を付けたことによって監督からの指示を実行できるようになるスピードが速くなったという戦術理解度が高まったという効果が見られました。

具体的に担当選手に質問をぶつけてみると

Q1.分析の良さは?

A.プレーの言語化をすることや、分析官との意見交換をすることによりイメージとプレーの一致がしやすくなる

Q2.プレーがどのように変化した?

A.プレー中に常に意識をすることにより、分析で見えているような感覚を得ることができ、俯瞰してフィールドを見れるようになる

という回答を頂きました。

このように個人分析をすることによって選手は変化を遂げることが出来ます。

個人分析はまず何から取り掛かれば良い?

ここまで読んだ皆さんは「じゃあ自分で個人分析をするなら何をすればいいんだよ」となると思います。

その方にまず個人分析の初めをご説明をすると「プレー映像を撮影して見直す」これだけです。

何の撮影機材も編集ソフトも必要ありません。スマートフォンで誰かに撮ってもらってそれを見直すだけで個人分析の第一歩になります。

それをすでに行っているという方はその動画を誰か(あなたの競技の事を知っている人)に見せて意見をもらってみてください。欲を言えばそこでディスカッションが生まれれば完璧です。

個人分析をやってみたいと思う方は上記した二つをまず定期的に行う問い事をしてみて下さい。

それが個人分析の第一歩となりあなたの競技力の向上につながります。

まとめ

今回は私が行っている分析の活動について記事にさせて頂きましたが、皆さんはどう感じたでしょうか。

私は記事を読んだ皆さんがご自身のプレー、もしくはチームメイトのプレーについて分析をしてみてみたいと感じていただけたら嬉しいです。

個人にフューチャーした分析は自身のプレーや戦術理解度にもつながり、最終的には競技力向上に直結するものであることは間違いありません。

私は育成年代から個人分析をすることを当たり前にしたいと考えています。どうかこの記事を読んでくれた方が個人分析を行い、競技力が向上することを願っています。

もし何か質問があったりすれば気軽に下記のTwitterアカウントにDMをください。

私も多くの方の分析に携わりたいと思っているのでぜひ遠慮せず。


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