『分析官のメモ』とは
Jリーガーの個人分析官として活動する筆者が、毎週10試合以上の試合を見ながら記録したメモの一部を公開する企画です。
「どのような視点から試合を見ているのか」サッカーに関わる皆様のヒントになれば幸いです。
- より深く分析した試合レビューも定期的に配信していきますので、そちらも是非ご覧ください!
- 筆者へのお問い合わせはTwitterから https://twitter.com/niwatori_foot
「分析官のメモ」第15回です。
今回は日本時間の2022年5月22日に行われたPL38節マンチェスターシティ vs アストンヴィラの試合を取り上げようと思います。
注意:実際に私が試合中にメモをした画像を利用するのでかなり汚いものになっています。メモの中で書いていることは記事内でも書かせていただくのでご容赦ください。
両チームのスターティングメンバーは
マンチェスターシティ4-3-3
アストンヴィラ4-3-2-1
ヴィラは守備時基本前線2列は中絞り、ボールをサイドに誘導する。シティのWGにボールが入った時には両SBのキャッシュとディーニュが出ていく。
また相手のサイドチェンジに対してはスライドをして中締めをすることで対応し、SBのカンセロとストーンズに対しては遅れてシャドーが出ていくことで対応する。
対するシティはサイドに誘導された後ヴィラのスライドが早くなかなか剥がすことができず、また中も閉じられている為ボールをうまく前線に運ぶことができない。
シティは後半から右SBカンセロ、左SBをジンチェンコに変えその右SBのカンセロが中に絞って右IHのデブライネを高い位置を取らせ、右サイドのポケットを使う機会が増える。それに合わせて交代で入った左IHのギュンドアンが裏へ抜け出すことで得点チャンスを生み出し、実際に得点シーンもその形で生まれた。
また左SBのジンチェンコがドリブルで深い位置まで侵入することで相手を下げさせ、チャンスメイクをする。
以上が今回公開するメモの全てになります。
最終節までもつれたPLの優勝争いは劇的な展開でマンチェスターシティが優勝を決めました。
正直見ていて、ヴィラが2点目を取ったタイミングでほぼ決まったかなと思っていましたが、そこからのシティが強かった…
原点回帰をしたようにポケットへの侵入からクロスを徹底し、そこから2列目の飛び出しで決めるというシティの十八番な形で逆転を引き寄せました。
しかもすべての得点に交代選手が絡んでいるという…さすがペップ他ありませんね笑
マンチェスターシティ優勝おめでとうございます!!
最後に皆さんの中で「この試合の分析が見たい」などの希望などありましたら、TwitterのDMからご連絡いただけると嬉しいです。