全サッカー選手が一度は夢を見る世界最高峰リーグでのプレー。現在も数多くの日本人選手が国外でプレーしているが、その中でもトップレベルのリーグに所属する選手がどのようなキャリアを積み重ねてきたのか。UEFAリーグランキング15位までの国でプレーする選手68名の中学〜大学時所属クラブをまとめてみた。
※2部までの選手に限定。また、U-23以下のカテゴリーに所属している選手は、2部以上に所属する場合を除き対象外としています。
欧州トップ15リーグに所属する日本人選手一覧
イングランド|Premier League
UEFAリーグランキング1位
- 南野拓実(リヴァプール/FW)
- セレッソ大阪U-15 - セレッソ大阪U-18
- 冨安健洋(アーセナル/DF)
- アビスパ福岡U-15 - アビスパ福岡U-18
世界No.1のプレミアリーグでBIG6と呼ばれる上位チームに所属する南野・冨安。代表でも主軸を担う彼らは、中学生の頃から所属するJクラブでトップ昇格を果たした生え抜きの選手だ。
スペイン|LaLiga
UEFAリーグランキング2位
- 久保建英(マジョルカ/MF)
- バルセロナ - FC東京U-15むさし - FC東京U-18
- 鈴木輪太朗イブラヒーム(バレンシアCF/FW)
- 横浜FCJrユース - 日大藤沢高
- 岡崎慎司(カルタヘナ:2部/FW)
- 宝塚ジュニアFC /三田市立けやき台中 - 滝川第二高
- 柴崎岳(レガネス:2部/MF)
- 青森山田中 - 青森山田高
- 勝島新之助(ジローナFC:2部/FW)
- 京都サンガF.C.U-15 - 京都サンガF.C.U-18
日本の至宝とも呼ばれる久保を筆頭に、多様なキャリアを経ている日本人選手が多いスペイン。日本人選手と身体的類似性の高い選手が多いからこそ競争相手も増える環境で、どのようなオリジナリティを発揮できるかが問われる。
イタリア|Serie A
UEFAリーグランキング3位
- 吉田麻也(サンプドリア/DF)
- 名古屋グランパスU-15 - 名古屋グランパスU-18
代表で長年キャプテンを務める吉田は、名古屋グランパスで才能を伸ばした。
ドイツ|Bundesliga
UEFAリーグランキング4位
- 長谷部誠(フランクフルト/MF)
- 藤枝市立青島中 - 藤枝東高
- 鎌田大地(フランクフルト/MF)
- ガンバ大阪Jrユース - 東山高
- 原口元気(ウニオン・ベルリン/MF)
- 浦和レッズJrユース - 浦和レッズユース
- 遠藤渓太(ウニオン・ベルリン/MF)
- 横浜FマリノスJrユース - 横浜Fマリノスユース
- 遠藤航(シュツットガルト/MF)
- 横浜市立南戸塚中 - 湘南ベルマーレユース
- 伊藤洋輝(シュツットガルト/DF)
- ジュビロ磐田U-15 - ジュビロ磐田U-18
- 浅野拓磨(ボーフム/FW)
- 菰野町立八風中 - 四日市中央工業高
- 奥川雅也(ビーレフェルト/FW)
- 京都サンガF.C.U-15 - 京都サンガF.C.U-18
- 室屋成(ハノーファー:2部/DF)
- ゼッセル熊取FC - 青森山田高 - 明治大
- 板倉滉(シャルケ:2部/DF)
- 川崎フロンターレU-15 - 川崎フロンターレU-18
- 田中碧(デュッセルドルフ:2部/MF)
- 川崎フロンターレU-15 - 川崎フロンターレU-18
- アペルカンプ真大(デュッセルドルフ:2部/MF)
- 三菱養和SC巣鴨ジュニアユース - フォルトゥナ・デュッセルドルフ
ここに挙げられていない3部以下のリーグでも多くの日本人選手が活躍するドイツ。代表にも名を連ねる選手が多く、日本サッカーにおける重要拠点の一つだ。ドイツ人の父親を持つアペルカンプは、中学生の途中からドイツへ渡り、2019年にトップチームとの契約を果たした注目の逸材。
フランス|Ligue 1
UEFAリーグランキング5位
- 川島永嗣(ストラスブール/GK)
- さいたま市立与野西中 - 浦和東高
- オナイウ阿道(トゥールーズ:2部/FW)
- FCコルージャ - 正智深谷高
- 植田直通(レガネス:2部/MF)
- 宇土市立住吉中 - 大津高
前回W杯を制したフランスでは、高体連出身の日本人選手が活躍する。
ポルトガル|Primeira Liga
UEFAリーグランキング6位
- 中島翔哉(ポルティモネンセ/MF)
- 東京ヴェルディJrユース - 東京ヴェルディユース
- 中村航輔(ポルティモネンセ/GK)
- 柏レイソルU-15 - 柏レイソルU-18
- 川﨑修平(ポルティモネンセ/FW)
- ガンバ大阪Jrユース - ガンバ大阪ユース
- 守田英正(サンタ・クララ/MF)
- 高槻市立第九中 - 金光大阪高 - 流通経済大
- 田川亨介(サンタ・クララ/FW)
- 雲仙アルディートU-15 - サガン鳥栖U-18
- 食野亮太郎(エストリル/FW)
- ガンバ大阪Jrユース - ガンバ大阪ユース
- 藤本寛也(ジル・ビセンテ/MF)
- 東京ヴェルディJrユース - 東京ヴェルディユース
- 小久保玲央ブライアン( SLベンフィカB:2部/GK)
- 柏レイソルU-15 - 柏レイソルU-18
Jユース出身者が多いポルトガル。ポルトガルリーグのサッカースタイルとJユースの育成方針に親和性があるのだろうか。
オランダ|Eredivisie
UEFAリーグランキング7位
- 前田直輝(ユトレヒト/MF)
- 東京ヴェルディJrユース - 東京ヴェルディユース
- ファン・ウェルメスケルケン・際(ズヴォレ/DF)
- ヴァンフォーレ甲府Jrユース- ヴァンフォーレ甲府ユース
- 中山雄太(ズヴォレ/MF)
- 龍ケ崎市立愛宕中 - 柏レイソルU-15 - 柏レイソルU-18
- 堂安律(PSV/MF)
- ガンバ大阪Jrユース - ガンバ大阪ユース
- 菅原由勢(AZ/DF)
- 名古屋グランパスU-15 - 名古屋グランパスU-18
- 池下由也(ヨング・ユトレヒト:2部/MF)
- USVエリンクヴェイク(オランダ) - FCユトレヒトアカデミー
名門PSVでプレーする堂安を筆頭に6選手が活躍するオランダ。現地での注目株であるオランダ出身の池下は、オランダ・日本どちらの代表も目指せる権利があるが、現段階では決まっていない模様。
オーストリア|Austrian Bundesliga
UEFAリーグランキング8位
- 北川航也(ラピード・ウィーン/FW)
- 清水エスパルスJrユース - 清水エスパルスユース
- 中村敬斗(LASKリンツ/FW)
- 三菱養和巣鴨Jrユース- 三菱養和SCユース
- 財前淳(FCヴァッカー・インスブルック:2部/MF)
- 小倉南Jrユース - 京都サンガF.C.U-18
- 二田理央(FCヴァッカー・インスブルック:2部/FW)
- FC佐伯 S-play・MINAMI - サガン鳥栖U-18
ザルツブルクが圧倒的な強さを見せるオーストリアリーグ。中でも注目すべき財前は、京都でのトップ昇格が叶わず単身でオーストリアへ行き、そこから契約を勝ち獲った多様なキャリア像を体現する選手。
スコットランド|Scottish Premiership
UEFAリーグランキング9位
- 古橋亨梧(セルティック/FW)
- アスペガス生駒FC - 興國高 - 中央大
- 井手口陽介(セルティック/MF)
- ガンバ大阪Jrユース - ガンバ大阪ユース
- 前田大然(セルティック/FW)
- 川上FC - 山梨学院高
- 旗手怜央(セルティック/FW)
- 四日市FC - 静岡学園高 - 順天堂大
かつて中村俊輔が在籍したセルティックでは、現在4選手が一大ブームを引き起こしている。これからの更なる活躍に期待だ。
ロシア|Russian Premier League
UEFAリーグランキング10位
※日本人選手不在
セルビア|Superliga Srbije
UEFAリーグランキング11位
- 志村謄(スパルタク・スボティツァ/MF)
- 川越FC - 埼玉平成高 - JAPANサッカーカレッジ
- 道渕諒平(ラドニチュキ・ニシュ/MF)
- ベガルタ仙台Jrユース - ベガルタ仙台ユース - 明治大
- 永澤竜亮(ラドニチュキ・ニシュ/FW)
- ガンバ大阪門真Jrユース - ヴィッセル神戸U-18
日本で唯一のサッカー専門学校JAPANサッカーカレッジからプロの道を掴んだ志村や、神戸U-18からタイ・シンガポールとキャリアを積み重ね、今年ラドニチュキ・ニシュと契約を結んだ永澤など、セルビアには参考にしたいキャリアを辿る選手が在籍する。
ウクライナ|Ukrainian Premier League
UEFAリーグランキング12位
※日本人選手不在
ベルギー|Jupiler Pro League
UEFAリーグランキング13位
- 香川真司(シント・トロイデン/MF)
- FCみやぎバルセロナJrユース - FCみやぎバルセロナ
- シュミット・ダニエル(シント・トロイデン/GK)
- 東北学院中 - 東北学院高 - 中央大
- 松原后(シント・トロイデン/DF)
- ジュビロ磐田U-15 - 浜松開誠館高
- 林大地(シント・トロイデン/FW)
- ガンバ大阪Jrユース - 履正社高 - 大阪体育大学
- 原大智(シント・トロイデン/FW)
- FC東京U-15むさし - FC東京U-18
- 橋岡大樹(シント・トロイデン/DF)
- 浦和レッズJrユース - 浦和レッズユース
- 森岡亮太(シャルルロワ/MF)
- 城陽市立東城陽中 - 久御山高
- 伊東純也(ゲンク/MF)
- 横須賀シーガルズJrユース - 逗葉高 - 神奈川大
- 鈴木武蔵(ゲンク/MF)
- FCおおたJrユース - 桐生第一高
- 三好康児(ロイヤル・アントワープ/MF)
- 川崎フロンターレU-15 - 川崎フロンターレU-18
- 渡辺剛(ロイヤル・アントワープ/MF)
- FC東京U-15深川 - 山梨学院高 - 中央大
- 坂元達裕(オーステンデ/MF)
- FC東京U-15むさし - 前橋育英高 - 東洋大
- 三笘薫(ユニオン・サンジロワーズ/MF)
- 川崎フロンターレU-15 - 川崎フロンターレU-18 - 筑波大
- 町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ/DF)
- 鹿島アントラーズつくばJrユース - 鹿島アントラーズユース
- 斉藤光毅(ロンメルSK:2部/MF)
- 横浜FCJrユース - 横浜FCユース
欧州の日本人選手最大拠点とも言えるベルギー。イングランド・ドイツ・フランス・オランダ・スペイン・ポルトガルなど各国からスカウトが訪れやすい土地柄のため、「ステップアップの足掛かり」と言われることも。
スイス|Swiss Football League
UEFAリーグランキング14位
- 川辺駿(グラスホッパー《ウルブスからローン》/MF)
- サンフレッチェ広島Jrユース - サンフレッチェ広島ユース
- 瀬古歩夢(グラスホッパー/DF)
- セレッソ大阪U-15 - セレッソ大阪U-18
- 鈴木冬一(ラドニチュキ・ニシュ/MF)
- セレッソ大阪U-15 - セレッソ大阪U-18 - 長崎総合科学大附属高
- ハーフナー・ニッキ(FCトゥーン:2部/DF)
- 名古屋グランパスU-15 - 名古屋グランパスU-18
1月にウルブス(プレミアリーグ)への加入が発表された川辺は、2023シーズン終了までグラスホッパーでプレーを続けることに。
鈴木は、C大阪で2種登録されている状況から一転「自分を鍛え直したい」と高体連に移籍をした異色のキャリアを持ち、自分をより成長させるために柔軟なキャリア選択を行う事例を示している。
ギリシャ|Super League Greece
UEFAリーグランキング15位
- 小長谷勇太(APSザキントス:2部/MF)
- 清水エスパルスSS静岡 - 清水東高 - 早稲田大
現在ギリシャ2部でプレーする小長谷は、早稲田大学在籍時には四年間で一度しか公式戦に出場できず、卒業後に渡ったオーストラリアでは農業をしながらプロクラブへの道を切り拓いたという苦労人。